ヨーヨーのメーカーについて
ここ最近の記事が少しヨーヨーネタに偏ってきてしまっていますね……ほんとならスチパンハンドメイドの記事とかも書きたいんですけど、何せ気まぐれで作ってるのでアイディアが浮かぶまでは何も作れないのです。そして何より……お金がないのです!という訳で、ハンドメイド記事はもう少し先になりそうです。
さて今回は、日本のヨーヨーブームの火付け役を長い間してくれた「ハイパーヨーヨー」のメーカーについて語ってみたいと思います。
「ハイパーヨーヨー」とは、1997年頃から2014年頃(かなりおおよそ)までで三回ほどに分けてバンダイが発売していたヨーヨーのラインナップのことで、バンダイのオリジナル製品に加えて、大手ヨーヨーメーカのヨーヨーと同じ性能のもの(というか、違うのは色とか名前ぐらい)を販売していました。(こういうのを「OEM」と言います。)今回は、そのブランドの中でも特に人気の高いヨメガ、ダンカン、ヨーヨーファクトリーの三社について説明していきます。
※今回も例によって個人的な見解が多く含まれていますので、「こういう意見もある」程度にとどめておいてください。
ヨメガ YOMEGA
ヨメガは、ハイパーヨーヨーの全てのラインナップに入っているメーカーで、数あるヨーヨーメーカーの中でも老舗の部類に入るヨーヨーメーカーです。
ヨーヨーをやった人でなくとも分かると思いますが、ヨーヨーは回すだけではなく、戻さないと技が成立しません。しかし、特に幼い子供だと、この基本的な動作さえも難しいことがあるんです。そこでヨメガは、「ブレインシステム」という、時間が経つと自動でヨーヨーが戻る機構を開発し、これを搭載したヨーヨー「ブレイン」を発売し、一躍有名ブランドになります。(自動で戻ることから、「頭脳を持つヨーヨー」→「ブレイン」と名付けられました。)ハイパーヨーヨーをあまり知らない人の中には、ブレインシステム=ハイパーヨーヨーと勘違いしている人も多いそうです。
日本では、第一期ハイパーヨーヨーブームの当時、軸にベアリング(タイヤのような部品)を搭載したヨーヨーの、「ハイパーレイダー」や「ステルスレイダー」を発売し、「値段は高いけど使えるヨメガ」と言われるほど、日本中で大人気になりました。
しかし、ベアリング搭載のヨーヨーが珍しくなくなり、また、1A機種が他のメーカーよりもぱっとしなくなったため、現在のヨメガはほとんどルーピング専門ブランドになってしまいました。(たまに1A機種も出していますが、人気は今ひとつです。)
しかし、「レイダー」などのルーピングヨーヨーは、現在でも高い支持を得ているヨーヨーで、大会でも、レイダーやファイアーボールを使っている人は珍しくないようです。というのも、どうやらこのヨーヨーは改造がしやすかったようで、各選手ごとに改造を行っているようです。(この改造を、「デルスペ化」「ナイスペ化」といいます。ちなみに上級テクニックだそうなので、おすすめはしません。)
ダンカン
ダンカンは、ハイパーヨーヨーのの全てのラインナップに入っているメーカーで、70年以上の歴史を持つ超老舗ヨーヨーメーカーです。
このメーカーは、ヨーヨーの進歩にかなり貢献してきたメーカーです。1Aでは、ひもにのせやすいウィング型のヨーヨーを使っていますが、ダンカンが作った「バタフライ」というヨーヨーが、ウィング型ヨーヨーの元祖だったようです。
しかし、長い歴史を持つ会社でありながら、ベアリングの搭載など、急速に進化を遂げていくヨーヨーについていけなくなっていました。第一期はハイパーヨーヨーブームでも、ヨメガとは逆に、「安くて使えないダンカン」という散々な評価でした。
しかし2001年、メタルベアリングを搭載したウィング型のヨーヨーである「フリーハンド」が発売され、世界中で大ブームになりました。しかも、このヨーヨーには、カウンターウェイトが付属され、新たな「5A部門」が開設されるきっかけにもなりました。こんだけいろいろやってるんだから、個人的には「ダンカンの歴史」=「ヨーヨーの歴史」と言ってもいいんじゃないかと思うくらいです。
現在では、ブームの頃の悪評は見る影もなく、初心者からプロまで幅広く愛されるメーカーになりました。また、ダンカンのヨーヨーは公式に改造ができるようになっているものがほとんどで、同じヨーヨーでも使った感じが違うこともあるようなので、自分好みの改造を探してみるのも面白いかもしれません。(私はダンカンのヨーヨーをあんまり持っていないので良くは分かりませんが……)
ヨーヨーファクトリー
ヨーヨーファクトリーは、一番最近の第三期ハイパーヨーヨーのラインナップにしか入っていないヨーヨーメーカーで、一期、二期の人にはあまり馴染みのないメーカーだと思います。(ちなみに、以前も書きましたが、ハイパーヨーヨーのときからかなりひいきにしています。)
他と比べてもかなり最近にできたメーカーであるにも関わらず、上記の古参メーカーと並んで人気のメーカーです。その秘密は、「想像力」と「創造力」にあります。
ヨーヨーファクトリーは、2003年にファーストリリースの「F.A.S.T. 201」を発売します。このヨーヨーには、ボディをねじる強さによってヨーヨーの戻りの強さを調整できる「Fully Active Starburst Technology(イニシャルをとってF.A.S.T.)」が搭載されていました。このヨーヨーが売り上げ1000万個以上の大人気となり、ヨーヨーファクトリーは有名になります。(日本のハイパーヨーヨーでも、OEMの「マーキュリー」が発売されていました。)
その後、ヨーヨーファクトリーは、さらに細かく戻る強さの調整ができる「LOOP1080」や「Velocity(ベロシティ)」、ヨーヨーを回したままつかむことのできる「ハブスタック」システム搭載のヨーヨー、十円玉サイズなのにちゃんと使える「Mighty Flea(マイティーフリー)」などの多彩なアイディアを、アイディアで終わらせずにマジで作ったり、フルメタルヨーヨーにいち早く注目しブームに拍車をかけたり、世界大会でも十分使えるフルメタルヨーヨーを手軽な価格で売ったり、初心者向けのヨーヨーも手頃な価格で売ったり……今では、初心者からプロまでとても幅広い人にお勧めできるメーカーになりました。
いかがだったでしょうか?昔ハイパーヨーヨーをやっていた人も、これからヨーヨーを始める人も、何となくこのメーカーについて理解してくれたら…………いいなあ(笑)
ちなみに、個人的にはもちろんヨーヨーファクトリー押しです!!!
8CK
0コメント